独立してフリーランスを始めるためには周到な準備をしなければならないというのは多くのエンジニアが認識しています。これできっと大丈夫だと言えるほどにしっかりと準備を整えた上で退職し、個人事業主としての登録も済ませて働き始めたつもりが、案件を探す段階になって忘れたものがあるのに気づくケースがよくあります。
名刺を作り忘れてしまったというのが代表例です。
日本でビジネスを行う上では名刺は欠かせないものなので、一般的にはフリーランスを始めるときにも名刺を準備します。ただ、エンジニアの場合にはその重要性の認識が欠けてしまっている場合があるのです。
下流工程ばかりを担っていたエンジニアの場合には社外に出て取引をするようなことはほとんどありません。上流工程に携わった経験があると名刺交換をしたことも多く、フリーランスを始めるときには準備しておかなければならないという意識が生まれます。しかし、その経験がないとただ名刺を持っているだけで使ったことがなかったという場合も多いのです。
名刺を作り忘れてしまったからといって仕事ができないわけではありません。しかし、継続的に案件を獲得していく上では知名度を上げることが欠かせないもの事実です。
それに気づいてから急いで名刺を作り、既に挨拶をした人にも後から名刺を送ることになるケースがよくあります。特に上流工程に携わったことがないエンジニアは独立するときに十分に注意しましょう。